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2025年7月5日の隕石落下予知と隕石の大きさによる危険度

2025年7月5日に大規模な災害が発生するという予知が、インターネット上で話題となっています。

予知の背景や隕石落下の可能性、そして隕石の大きさによる危険度について考察してみます。

2025年7月5日の予知とその背景

2025年7月5日に関する予知は、主に以下の3つの情報源から広まっています。

  • たつき諒氏の予知夢
  • 保江邦夫氏の予測
  • ホピ族の予知

たつき諒氏は、元漫画家で予知夢で知られる人物です。

彼女は1999年に発表した著書『私が見た未来』で東日本大震災を予知したことで注目を集めました。

2021年に出版した『私が見た未来 完全版』では、2025年7月5日に「本当の大災難」が起こるという新たな予知夢について語っています。

たつき氏の予知夢によると、2025年7月5日に「日本列島の南に位置する太平洋の水が盛り上がる」という現象が起こり、日本に東日本大震災時の3倍の津波が襲うとされています。

この予測は、南海トラフ巨大地震との関連性も指摘されています。

一方、保江邦夫氏は「2025年7月に、惑星のかけらがフィリピン海に落下する」と予測しています。

この予測は、隕石落下による大規模な津波の可能性を示唆しています。

さらに、アメリカ先住民であるホピ族の古代からの予知も2025年に関連するとされています。

彼らは「青い星の落下が地球の終焉をもたらす」と予知しており、これが2025年の出来事と結びつけられています。

これらの予知や予測は、科学的な根拠に基づくものではありませんが、多くの人々の関心を集めています。

しかし、このような予知を鵜呑みにするのではなく、科学的な視点から隕石落下の可能性や影響について考察することが重要です。

プレート境界地震による巨大津波の可能性

たつき諒氏の予知夢では、45メートルもの巨大津波が日本を襲うとされていますが、このような巨大津波がプレート境界地震によって発生する可能性について考えてみましょう。

プレート境界の地震によって45メートルの津波が発生することは、理論的には可能です。

そのためには以下のような条件が必要となります

  • 非常に大規模な地震:マグニチュード9.0以上の巨大地震が発生すること。
  • 特定の地形条件:津波のエネルギーが集中するような湾や入り江の存在。
  • 海底の急激な地殻変動:大規模な海底地すべりなどが伴う場合。

これらの条件が全て揃うことは非常に稀です。

現在の科学的な見解では、45メートルの津波が日本全体を襲う可能性は極めて低いと考えられています。

しかし、局所的に非常に高い津波が発生する可能性は完全には否定できません。

例えば、2011年の東日本大震災では、岩手県大船渡市綾里湾で40.1メートルの遡上高が記録されています。

これは局所的な地形の影響によるものでした。

ただし、このような高さの津波が広範囲に渡って発生することは、現在の科学的知見からは考えにくいとされています。

また、日本全体に45メートルの大津波が襲う可能性も非常に低いと考えられます。

津波の高さは、地震の規模、震源の位置、海底地形、沿岸の地形など、様々な要因によって変化します。

そのため、日本全体で均一に45メートルの津波が発生することは、現実的には考えにくいのです。

とはいえ、自然災害は時として予測を超える規模で発生することがあります。

隕石落下の可能性と影響

保江邦夫氏の予測にある「惑星のかけらがフィリピン海に落下する」という事象は、隕石の落下を示唆しています。

隕石の落下は、プレート境界地震とは異なるメカニズムで巨大津波を引き起こす可能性があります。

隕石の落下は、NASAやESA、UKSA、JAXAなどの宇宙機関が常に監視している事象の一つです。

一般的に、ある程度の大きさの隕石の軌道は事前に予測可能とされていますが、小惑星の破片が突然発生し、地球に接近する可能性も考慮する必要があります。

隕石が地球に接近した場合、その大きさや速度、密度、形状、突入角度、大気の組成などの要因によって、大気圏突入時の挙動が変わってきます。

小さな隕石の多くは大気圏で燃え尽きますが、ある程度の大きさがあれば地表まで到達する可能性があります。

では、どの程度の大きさの隕石が大気圏で燃え尽きずに地表に到達するのでしょうか。

これを理解するために、隕石の大気圏突入時の挙動について詳しく見ていきましょう。

大気圏で燃え尽きる隕石の大きさ

隕石が大気圏に突入する際、その大きさによって運命が分かれます。

小さな隕石は大気との摩擦熱で燃え尽きてしまいますが、ある程度の大きさがあれば地表まで到達します。

では、具体的にどの程度の大きさの隕石が燃え尽きずに地表に到達するのでしょうか。

隕石の大気圏突入時の挙動を計算するには、以下のような条件を考慮する必要があります

  • 隕石の密度:一般的な隕石の密度は約3000 kg/m³(鉄質隕石の平均的な密度)
  • 突入速度:典型的な大気圏突入速度は約20 km/s
  • 大気圏突入角度:45度と仮定
  • 大気の標準組成:地球の標準大気を想定

これらの条件を基に、大気圏突入による質量減少を計算します。

隕石が大気圏に突入すると、大気の抵抗によって表面が加熱され、蒸発や融解によって質量が減少します。

このプロセスをアブレーションと呼び、アブレーション係数を用いて質量減少を推定します。

計算結果によると、直径500mの隕石の場合

  • 初期体積:約6.54 × 10^7 m³
  • 初期質量:約1.96 × 10^11 kg
  • 質量減少:約1.96 × 10^10 kg
  • 最終質量:約1.76 × 10^11 kg

このように、500mの隕石はほとんど燃え尽きることなく、かなりの質量を保ったまま地表に到達すると予想されます。

同様の計算を直径50mの隕石で行うと

  • 初期体積:約6.54 × 10^4 m³
  • 初期質量:約1.96 × 10^8 kg
  • 質量減少:約1.96 × 10^7 kg
  • 最終質量:約1.76 × 10^8 kg

50mの隕石も、やはり燃え尽きずに地表に到達する可能性が高いことがわかります。

そして、直径5mの隕石の場合も、多くの質量が地表に到達すると予想されます。

これらの計算結果から、一般的に直径50cm以下の鉄隕石は大気圏で燃え尽きる可能性が高いと考えられます。

石質隕石の場合は、より大きな直径10m程度のものまで燃え尽きる可能性があります。

しかし、これらの計算はあくまで理想的な条件下での推定であり、実際の隕石の挙動は様々な要因によって変化する可能性があることに注意が必要です。

大きさ別に見る隕石の影響と危険度

隕石の大きさによって、その落下が地球に与える影響は大きく異なります。

ここでは、直径5mから100mまでの隕石が落下した場合の影響について詳しく見ていきましょう。

直径5mの隕石

直径5mの隕石が落下した場合、その影響は比較的限定的です。

  • 大気圏突入時:明るい火球(流星)として観測される可能性が高い。
  • 地上への影響:小さな破片として落下するか、非常に小さなクレーターを形成する程度。
  • 海洋落下の場合:比較的低い水柱が発生する程度で、津波の危険性は低い。
  • 被害範囲:落下地点の極近傍に限定される。建物や人命への直接的な被害の可能性は低い。

このサイズの隕石は、年に数回程度地球に落下していると推定されていますが、多くは人口密度の低い地域や海洋に落下するため、大きな問題にはなりません。

直径10mの隕石

直径10mになると、影響はやや大きくなります。

  • 大気圏突入時:非常に明るい火球として観測され、広い範囲で目撃される可能性がある。
  • 地上への影響:小規模なクレーターを形成する可能性がある。周辺の建物にダメージを与える可能性も。
  • 海洋落下の場合:やや高い水柱が発生し、局所的な小規模津波の可能性がある。
  • 被害範囲:落下地点から数キロメートル程度。近隣の建物や構造物に被害が出る可能性がある。

このサイズの隕石は、数十年に一度程度の頻度で地球に落下すると推定されています。

2013年にロシアのチェリャビンスクに落下した隕石は、このサイズに近いものでした。

直径40mの隕石

直径40mの隕石になると、その影響は深刻になります。

  • 大気圏突入時:極めて強力な衝撃波と爆発が発生する。広範囲で観測される。
  • 地上への影響:大規模なクレーターを形成し、広範囲にわたる甚大な被害が発生する。衝撃波、熱放射、地震のような揺れが発生する可能性がある。
  • 海洋落下の場合:非常に高い水柱が形成され、大規模な津波を引き起こす可能性が高い。
  • 被害範囲:数百キロメートルから数千キロメートルに及ぶ可能性がある。都市規模の被害が予想される。

このサイズの隕石の落下は極めて稀で、数百年から数千年に一度程度の頻度と推定されています。

直径100mの隕石

直径100mの隕石は、地域規模の大災害を引き起こす可能性があります。

  • 大気圏突入時:巨大な火球と強力な衝撃波が発生。大気中での爆発も起こりうる。
  • 地上への影響:巨大なクレーターを形成し、衝撃波と熱放射による広範囲な被害が発生。数百キロメートルにわたる影響が予想され、都市が壊滅する可能性もある。
  • 海洋落下の場合:大規模な津波が発生する。津波の高さは数十メートルに達し、沿岸部に到達するまでに数百キロメートルの範囲で被害をもたらす可能性がある。
  • 被害範囲:数千キロメートル規模に及ぶ可能性がある。地域全体に壊滅的な被害をもたらす。

このサイズの隕石の落下は極めて稀で、数万年に一度程度の頻度と推定されています。

2025年7月5日の隕石落下予知と45mの大津波

保江邦夫氏の予測にある「2025年7月に、惑星のかけらがフィリピン海に落下する」という事象が、仮に現実のものとなった場合、どのような影響が予想されるでしょうか。

計算上、直径200mの隕石が落下することで、日本全国で波高45mの津波が発生する可能性があるとされています。

しかし、このような事態が発生した場合、その影響は日本だけにとどまらず、地球規模の大災害になることは間違いありません。

約6600万年前の白亜紀末に起きた、推定直径約10~15kmのチクシュルーブ隕石ほどではないにせよ、人類にかなりのダメージを与えることは確実でしょう。

予知の信憑性と科学的見解

これらの予知や予測は、多くの人々の関心を集めていますが、科学的な根拠に基づくものではありません。

現代の科学技術では、ある程度の大きさの隕石の軌道は事前に予測可能とされており、NASAやJAXAなどの宇宙機関が常時監視を行っています。

JAXA名誉教授の的川泰宣氏は、「現在の科学技術では、直径140m以上の小惑星であれば、100年先まで軌道を計算できる」と述べています。

つまり、2025年7月に大規模な隕石衝突が起こる可能性は極めて低いと言えます。

科学的な隕石落下の影響評価

しかし、仮に隕石が落下した場合の影響について、科学的な研究は行われています。

日本惑星科学会の研究によると、直径100mの天体が太平洋に衝突する頻度は約13.5万年に一度程度とされています。

この研究では、直径100mの天体が水深5000mの地点に衝突した場合、水深50m地点での最大水位は約10mと推定されています。これは、45mの大津波には及びませんが、それでも沿岸部に甚大な被害をもたらす可能性があります。

まとめ

2025年7月5日に予知された隕石の落下とそれによる45mの津波の危険性について、隕石の大きさによる影響と現実的な危険度、また、地震による津波と隕石による津波の可能性を検討し、具体的な隕石の大きさに基づく影響についても解説いたしました。

隕石が大気圏に突入する際の燃え尽きる条件や、各サイズの隕石が地表や海面に与える影響を理解することは、将来の災害予測や対策にとって重要です。

極めて稀な事象である隕石衝突ですが、その危険性を完全に無視することはできません。

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