コンテンツへスキップ フッターへスキップ

隕石が地球に衝突!2025年7月5日の衝突リスク 25.8分で到達する

たつき諒さんが著書『私が見た未来』で自身が夢で見た未来の出来事として、2025年7月5日に日本の南方、おそらくフィリピン海だろうと思いますが、海の水が盛り上がり、大規模な災害が発生する可能性があると予知しています。

この予知夢は広く話題となっており、SNSやブログで多くの議論を呼んでいます。

それは、過去の予知夢の的中事例があるからです。

また、理論物理学者である保江邦夫先生が、宇宙からの脅威として小惑星や隕石の衝突リスクに関して警告を発していることも一因です。

保江邦夫先生は、科学的な計算により、隕石衝突のリスクについて述べており、その発言がたつきさんの予知夢と重なったことから、多くの人々がこの日付に対して強い関心と不安を抱くようになっています。

しかし、現時点では2025年7月5日に衝突する可能性が高いとされる特定の天体は確認されていません。

NASAや欧州宇宙機関(ESA)など、地球近傍小惑星(NEO: Near-Earth Objects)を常時監視している科学機関からも、公式にその日に地球に接近する危険な隕石は報告されていません。

それでも、多くの人々が不安を抱いているのは、過去の災害や出来事の予知夢が実際に起こった例がいくつか存在するため、予想外のリスクが現実化することへの恐怖が強まっているからです。

アポフィスとは?衝突するとしたら?

小惑星「アポフィス(99942 Apophis)」という小惑星があります。

アポフィスは、2004年に発見された地球近傍小惑星の一つで、直径は約340メートル。

地球近傍を通過する小惑星の中でも大きさ、そして地球に接近する距離が注目されており、2029年に地球に衝突する可能性があると予測されていましたが、その後の詳細な観測により、アポフィスが地球に衝突するリスクは大幅に減少したとされています。

NASAの資料

潜在的に危険な小惑星(Potentially Hazardous Asteroids, PHA)は、地球に比較的近い軌道を持つ小惑星の中で、将来的に地球に衝突する可能性があるものを指します。

NASAの基準によれば、PHAは次の2つの条件を満たす必要があります。

地球から0.05天文単位(約750万キロメートル)以内に接近する軌道を持つこと。

直径が140メートル以上であること。これほどのサイズであれば、地球に衝突した場合、都市規模の壊滅や津波などの大規模な被害をもたらす可能性があると考えられています。

ただし、アポフィスが地球に最接近する際に、別の天体がアポフィスに衝突し、その破片が地球に向かうシナリオは依然として考えられています。

このような天体衝突は宇宙空間では珍しくなく、過去にも他の小惑星に別の天体が衝突し、その破片が地球へ接近した例もあります。

アポフィスが地球に最接近する距離は約31,000キロメートルとされていますが、この距離は宇宙規模では非常に近いと言えます。

もし、アポフィスに別の天体が衝突し、その破片が地球に向かう場合、その破片が秒速20キロメートルという非常に高速で移動すると仮定します。

この場合、地球に到達するまでの時間は非常に短く、影響が出る可能性が高くなります。

NASAの資料/真ん中で動いているのがアポフィス

もし 2025年7月5日午前4時18分にフィリピン海に落下するとすれば

ここでは、もしアポフィスの破片が、2025年7月5日午前4時18分にフィリピン海に落下すると想定したシナリオを検討していきます。

まず、アポフィスが地球に最接近する距離31,000キロメートルで別の天体と衝突し、その破片が生成されたとします。

この破片が秒速20キロメートルで移動すると、31,000キロメートルの距離を約25.8分で到達することになります。

次の数式は移動時間を求める公式です:

\[ t = \frac{d}{v} \]
•    t  は移動時間(秒)
•    d  はアポフィスから地球までの距離(メートル)
•    v  はカケラの速度(メートル毎秒)

距離 d は31,000キロメートル、すなわち31,000,000メートルです。カケラの速度 v を秒速20キロメートル(20,000メートル毎秒)と仮定します。

\[t = \frac{31,000,000 \, \text{m}}{20,000 \, \text{m/s}} = 1,550 \, \text{秒}\]

1,550秒という時間がかかるので、これは約25.8分になります。

つまり、午前4時18分に隕石がフィリピン海に落下するためには、破片が生成されたのは午前3時52分頃と推定されます。

隕石の破片は大気圏に突入する際、秒速20キロメートルという非常に高速で地球に向かって接近してきます。

隕石が大気圏に突入する際には、その高速による摩擦で巨大な熱が発生します。

この熱により隕石の表面は溶け、いくつかの破片が燃え尽きる可能性もあります。

しかし、もし隕石が直径100メートルを超えるようなサイズであれば、完全に燃え尽きることなく、地表や海洋に到達する可能性が高くなります。

それがフィリピン海に落下した場合、その衝撃は広範囲に影響を及ぼすでしょう。

フィリピン海は地理的にアジアの主要な島々に囲まれているため、その衝撃波や、海洋の変動が広範囲に伝わることが懸念されます。

海洋への隕石衝突は、過去にも津波やその他の二次的な影響を引き起こしてきましたが、日本や東南アジアの沿岸部への影響が想定されます。

大気圏突入時のエネルギーとその影響

アポフィスの破片が秒速20キロメートルで地球に衝突した場合、その運動エネルギーは膨大なものとなります。

隕石の運動エネルギーを計算してみましょう。

運動エネルギーは次の式で求められます。

エネルギーの公式は \(E = \frac{1}{2} \times m \times v^2\) です。

\[ E = \frac{1}{2} \times m \times v^2 \]

  • ( E ) はエネルギー(ジュール)、
  • ( m ) は隕石の質量(キログラム)、
  • ( v ) は隕石の速度(メートル毎秒)です。

仮にアポフィスの破片が100,000トン(1億キログラム)の質量を持ち、秒速20キロメートル(20,000メートル毎秒)の速度で地球に突入したとします。

この数値を代入すると次のようになります:

\[ E = \frac{1}{2} \times 100,000,000 \, \text{kg} \times (20,000 \, \text{m/s})^2 = 2 \times 10^{15} \, \text{ジュール} \]

これは、約200万メガジュール(2,000ギガジュール)に相当し、広島に投下された原子爆弾の数百倍に及ぶエネルギーとなります。

このエネルギーが地表や海洋に衝突する際、発生する爆発は甚大であり、衝撃波や大気圏内での爆発による被害が広範囲に及ぶことが予想されます。

アポフィスの組成と衝突の影響

アポフィスは、主にケイ酸塩鉱物(シリケート)で構成されたS型小惑星です。

これは、岩石隕石として分類されるものであり、金属を多く含むM型小惑星とは異なり、岩石が主成分です。

しかし、岩石隕石であっても、100メートル以上のサイズを持つ隕石が地表に到達した場合、その破壊力は無視できません。

過去の隕石衝突の例として有名なのは、1908年にシベリアで発生したツングースカ大爆発です。

この事件では、直径50メートル程度の隕石が大気圏で爆発し、2,000平方キロメートル以上の森林が一瞬にして倒されました。

この爆発のエネルギーは15メガトンに相当し、その影響は現代都市を壊滅させる規模に匹敵します。

アポフィスの破片がこれに匹敵するか、それ以上のエネルギーを持っているとすれば、その衝突による被害は非常に深刻なものになるでしょう。

海洋への隕石衝突は、津波や海洋の変動を引き起こす可能性があり、周辺地域の沿岸部に大きな影響を及ぼします。

過去の隕石衝突では、海洋生態系への影響も無視できず、広範囲にわたる海洋汚染や水温の変動が報告されたこともあります。

DARTミッションとその限界

NASA/ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所

小惑星や隕石の衝突リスクに対して、NASAはさまざまな取り組みを行っています。

その中でも注目されているのが、DARTミッション(Double Asteroid Redirection Test)です。

DARTミッションは、小惑星の軌道を変更することを目的とした実験であり、地球に衝突する可能性のある天体に対する防御策として大きな期待が寄せられています。

2022年には、DARTミッションで宇宙船が小惑星ディモルフォスに衝突し、軌道を変更することに成功しました。

これは、将来的に地球に衝突する可能性のある小惑星に対する軌道修正技術として重要な成果です。

しかし、DARTミッションには限界があり、数時間以内に迫る緊急事態には対応できないという問題があります。

もしアポフィスに別の天体が衝突し、その破片が地球に向かってくるという、予測想定外の緊急事態が発生した場合、DARTミッションのような技術で対応することは現行の技術では困難です。

DARTミッションは長期的な天体監視とリスク管理には有効ですが、突然の隕石衝突に対する即時の防御策とはなりません。

将来的には、より早期に危険を察知し、対応できるシステムの開発が求められていますが、現在の技術では不可能です。

そのような事態が発生した場合は、お手上げなんですね。

まとめ

2025年7月5日に予言された隕石衝突のリスクは、たつき諒さんの予言や保江邦夫さんの発言により、多くの注目を集めています。

アポフィスに他の天体が衝突し、その破片が秒速20キロメートルという高速で地球に向かうシナリオは、科学的にも無視できないリスクです。

地球に到達するまでの時間はわずか25分程度であり、その衝突エネルギーは非常に大きな影響を及ぼすことが予想されます。

NASAのDARTミッションの成功により、小惑星の軌道を修正する技術が実証されましたが、緊急時の対応には限界があります。

未来の隕石衝突リスクに対して、より早期に対応できるシステムの開発が急務となっています。

それが、2025年7月5日に起きないことを祈ります。

YouTubeで配信しています


チャンネル登録 よろしくお願いします
⇓⇓⇓⇓⇓

/div>
ページトップへ戻る