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もし大阪市内に巨大隕石が衝突したら!? 関西はどないなんねん #2025年7月5日

たつき諒さんの漫画、「私が見た未来」で、2025年7月5日に隕石が落下して日本が津波により壊滅的な被害を受ける予知夢を見たと書いていました。

もし軌道がずれて、海洋ではなく日本に衝突したらどうなるんだろう?と思い「もし東京都内に200m級の隕石が落下したら」という想定で、別記事を作成しましたが、「東京」ではなく「大阪」だった場合はどんな地域が被害を受けるのかも考えてみました。

ということで、今回は大阪に落下した場合を想定いたします。

想定落下地点を大阪市北区梅田(北緯 34.7054° 東経 135.4980°)と想定し、衝突時間を平日の午後2時と設定します。

大阪市は東京に比べてコンパクトに都市が集中しており、そのため、衝撃波や地震波の影響が短時間で広がることが予測されます。

隕石衝突のエネルギーとその破壊力

これは東京の場合と同じ 直径200メートルの隕石が秒速20キロメートルで地球に突入した場合の計算式です。

E = \(\frac{1}{2} \times m \times v^2\)

隕石の密度を岩石(約3,000 kg/m³)と仮定すると、質量は約1.26×10¹² kgです。

速度を20 km/s(20,000 m/s)と仮定して、隕石が地球に衝突のエネルギーは約2.52×10²⁰ジュール(約60,000メガトンのTNT爆薬に相当)で、広島型原爆の約400万倍の破壊力に相当します。

隕石衝突による直接的な被害

この規模の隕石が大阪市に衝突すると、次のような被害が発生することが予想されます。

クレーター形成

衝突地点には直径3〜4キロメートルに及ぶ巨大なクレーターが形成されます。

衝突地点周辺の都市は瞬時に消失し、建物やインフラが溶解または蒸発します。

北区、中央区、西区、福島区の広範囲が壊滅します。

クレーターは地表をえぐり、地下にある構造物も含めてすべてを破壊します。

周辺では、数百メートルにわたって地面が大きく陥没し、付近の河川や地下水脈が変動することで、新たな湖や沼が形成される可能性もあります。

淀川などは形を変えてしまうでしょう。

衝撃波と爆風

衝突によって発生する衝撃波と爆風は、数十キロメートルにわたって建物を破壊し、人々を吹き飛ばします。

木造家屋はもちろん、鉄筋コンクリート造の建物も多くが倒壊する可能性があります。

爆風によって飛散する破片は、広範囲にわたって人々を負傷させます。

その圧力は、衝突地点から半径10キロメートル以上にわたって建物を倒壊させ、広範囲に火災を引き起こします。

爆風の音響は、大阪市内全域で耳をつんざくような轟音として響き渡り、数キロ先の建物の窓ガラスまで粉々に砕け散ります。

火災と溶解現象

衝突時の高熱により、衝突地点周辺では大規模な火災や溶解が発生します。

この火災は都市全体に広がり、爆風により周辺地域へ燃え広がる可能性が高いです。

高温により、金属やガラスも溶解し、火災の被害がさらに拡大するでしょう。

隕石衝突地点から発生する熱波は、数十キロメートル離れた場所でも感じられるほどで、草木や建物が自然発火し、都市全体が火の海と化す危険性があります。

さらに、溶解した物質は河川や地下水に流れ込み、環境汚染の原因となる可能性もあります。

地震波の発生

隕石衝突によって発生する地震波は、マグニチュード8を超える可能性があります。

大阪市内では震度7以上の揺れが発生し、近郊の都市でも震度6弱から6強の揺れが予想されます。

多くの建物が倒壊し、地盤の液状化現象も発生するでしょう。

地震波は、衝突地点から数百キロメートルにわたって伝播し、近畿全域に大きな揺れをもたらします。

地盤の緩い地域では、液状化現象が発生し、建物やインフラの基礎が崩壊する可能性があります。

津波の発生

大阪市に衝突した場合、津波が発生し、湾岸地域を襲います。

津波は高さ10〜15メートルに達し、西区、港区、此花区、尼崎市、芦屋市、淡路島など兵庫県や和歌山県などの地域で壊滅的な浸水被害を引き起こす可能性があります。

津波は大阪湾内で最も高くなり、狭い湾内で波のエネルギーが集中するため、津波の高さがさらに増幅されます。

淀川や大和川を逆流し、内陸部にも広範囲にわたる浸水被害をもたらすでしょう。

津波の速度は非常に速く、避難が困難な状況に陥る可能性があります。

危険地域と被害の詳細

隕石衝突による被害は、中心部から遠ざかるにつれて減少しますが、それでも広範囲にわたって深刻な影響を及ぼします。

大阪市中心部(衝突地点から半径5キロメートル以内)

この地域は壊滅的な被害を受け、ほぼすべての建物が消滅、消失します。

爆風と火災、高温で、瞬時に消滅・溶解する可能性が高いでしょう。

中心部近くでは、建物の消滅に加え、爆風や高温よる火災も広がり、多くの人々が巻き込まれ、一瞬にして犠牲になる可能性が高いです。

道路や橋梁も一瞬で破壊され、交通機関が完全に破滅し、応援の緊急車両もアクセスできなくなるでしょう。

大阪市近郊地域(半径30〜60キロメートル)

奈良市、明石市、京都市、淡路島などでは震度6弱から6強の揺れが予測されます。

建物の倒壊や火災、道路の寸断が発生し、交通機関は壊滅状態に陥るでしょう。

これらの地域では、高層ビルや老朽化した建物など、多くの家屋やビルが倒壊し、多数の負傷者や死亡者が発生する可能性があります。

地震による地割れや土砂崩れも懸念され、避難が困難になるでしょう。

さらに遠方の地域(半径70〜180キロメートル)

和歌山市、新宮市、福知山市、徳島県などでは震度5強から6弱の揺れが予測され、沿岸地域では津波の影響も受けます。

低地や沿岸部では特に浸水被害が懸念されます。

これらの地域では、揺れによる建物の損壊や火災が発生するものの、中心部ほどの壊滅的な被害には至らないと考えられます。

しかし、津波のリスクが高いため、沿岸部では迅速な避難が求められます。

また、避難路や避難場所が津波や地震の影響で使用できなくなる可能性も高いでしょう。

安全地域の設定

隕石衝突の影響を受けにくい、比較的に被害が軽減される地域についてですが、東西南北で考えてみます。

この地域より遠方の地域は、被害は軽減されると言えますが、風向きや地形などの条件が揃えば、被害が大きくなる可能性が高くなります。

東方向

  • 奈良県東部(桜井市、天理市など)
    距離 : 大阪市から約60〜70キロメートル
    予測される影響
    震度5程度の揺れが発生する可能性がありますが、津波の直接的な影響は少ないと考えられます。
    この地域では、揺れによる被害は発生しますが、熱波や爆風、津波の影響を受けにくいため、比較的安全な場所といえます。

西方向

  • 兵庫県西部(姫路市、赤穂市など)
    距離 : 大阪市から約85〜120キロメートル
    予測される影響
    震度4〜5程度の揺れが予測されます。
    この地域は、大阪市から十分に距離があり、津波や強い揺れからも比較的守られると考えられます。
    建物の損壊リスクはあるものの、大規模な被害からは免れる可能性が高いです。

南方向

  • 和歌山県南部(田辺市、白浜町など)
    距離 : 大阪市から約150〜180キロメートル
    予測される影響
    沿岸部では津波の被害は想定できますが、震度4程度の揺れなので、大きな倒壊などは避けられると考えられます。
    特に、津波の影響が少ない内陸部では比較的安全です。
    また、内陸の高地では揺れも弱まり、比較的安全な場所といえるでしょう。

北方向

  • 京都府北部(福知山市、舞鶴市など)
    距離 : 大阪市から約100〜130キロメートル
    予測される影響
    震度4〜5程度の揺れが予測されますが、建物の損壊リスクは比較的少ないと考えられます。
    この地域は、隕石衝突による直接的な影響が少なく、比較的揺れも少なく、津波の影響も受けにくいため、安全な地域と考えられます。

震度3程度の揺れが予測される遠方地域

さらに遠方に離れると、震度3程度の揺れが予測される地域があります。

これらの地域では、揺れは感じるものの、建物への被害は少なくなります。

  • 東方向
    静岡県浜松市、長野県長野市(約300〜400キロメートル)
    浜松市や長野市では震度3程度の揺れが予測され、揺れを感じる程度にとどまると考えられます。
  • 西方向
    島根県松江市、山口県山口市(約300〜400キロメートル)
    松江市や山口市でも同様に震度3程度の揺れが予測され、建物の損壊はほとんど見られないでしょう。
  • 南方向
    高知県高知市、愛媛県松山市(約300〜400キロメートル)
    高知市や松山市では震度3程度の揺れが予測されますが、津波や地震による大きな被害は予測されていません。
  • 北方向
    石川県金沢市、富山県富山市(約300〜400キロメートル)
    金沢市や富山市でも震度3程度の揺れが予測され、建物への影響は限定的と考えられます。

海洋落下と都市部落下の違い

最後に述べておきたいのは、200メートル級の隕石が海洋に落下する場合と内陸の都市に落下する場合の違いを述べておきます。

海洋に落下した隕石の影響は、海水が大量に動くことで波の高さが増幅され、周囲の沿岸地域に強力な津波をもたらす可能性があります。

内陸の都市に隕石が落下した場合、津波の発生は限られた範囲でしか起こらないと考えられます。

陸地に落下することでそのエネルギーの多くが地震波や爆風として地表に伝わり、津波のような広範囲に影響を及ぼす水の動きを引き起こす可能性が低いからです。

したがって、内陸部に隕石が落下する場合の津波の影響は、海洋に落下する場合と比べて限定的であると言えます。

内陸の都市で隕石落下した場合、津波よりもむしろ地震波、爆風、火災といった陸上での直接的な影響が中心になるのです。

まとめ

200メートル級の隕石が大阪市に落下した場合、広範囲にわたる壊滅的な被害が予想されます。

衝突のエネルギーは膨大であり、衝突地点周辺には巨大なクレーターが形成され、建物やインフラが瞬時に消失します。

また、衝撃波や爆風による建物の倒壊、火災の発生、高温による溶解現象が広がり、都市全体が火の海と化す危険性があります。

地震波による広範囲な揺れや津波の発生も予測され、大阪湾沿岸地域では特に深刻な浸水被害が懸念されます。

隕石衝突の影響は、中心部から遠ざかるにつれて次第に減少しますが、それでも近郊の都市では震度6程度の揺れが予測され、さらなる遠方でも津波や地震による影響が避けられません。

しかし、奈良県東部や兵庫県西部、和歌山県南部、京都府北部などの地域では、被害が軽減されると考えられます。

内陸部に隕石が落下した場合、海洋落下とは異なり、津波の影響は限定的である一方、地震波や爆風、火災などの陸上での直接的な被害が中心となります。

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